さく井工事

井戸を設置したのに水量が足りない、水質が悪い、砂が混ざるなどの問題があり、その原因が地質によるどうしようもないものか、施工上の問題が原因による人為的なものなのか確認のしようがなく、業者側からの説明に納得できないと思われているお施主様も少なくないでしょう。
井戸工事は浅くても20~30m、深いものでは100m以上も穴を掘ります。また、掘削中は泥水を張って穴の崩壊防止をしますので作業者が穴の状況を目視で確認することができません。作業は暗闇の中を手さぐりで行うようなものですし、地層も井戸ごとに違います。それゆえ常に最良の施工を行えるノウハウと技術力が必要になります。
実際に同じ場所で掘削した井戸でも施工方法の違いで井戸の良し悪しが分かれることがあります。
施工方法を間違えてしまうと水質の良くない地下水が井戸を通して水質の良い地下水を汚染し周りの井戸まで水質を悪くしてしまうこともあります。
また、過剰揚水も塩水化や地盤沈下の原因となりますので適正な揚水設備の設定が必要となります。
弊社は公共の財産である地下水環境を守り、お客様の財産である井戸に最良な施工をすることが地域社会への貢献と考えております。

採水層やストレーナー(採水部分)の位置や長さの決定、地上や上層部の水の浸透を防ぐ遮水位置の決定に必要な地層サンプルを採取しながら行います。特に帯水層のサンプルは水質、水量予測に重要です。また、予定深度に達したら最新の電気検層器で2種類(ショートノルマル、ロングノルマル)の調査を行ない地層の対比や境界、比抵抗値を調べます。最終的に地層サンプルと電気検層データーを合わせることで最適なストレーナーの位置や長さを決めます。また、電気検層は海水による汚染も知ることできます。

ケーシングパイプは主に腐食の心配のないVP管を使用します。ストレーナー部はスリット加工仕上げで上下にセンタライザーを取付け確実にストレーナー部を裸孔中心にセットします。スリット加工は丸穴加工と違い線状のため砂利による開口部分の封鎖の影響を最小限に抑えます。
完成後の揚水量不足を心配して必要以上にストレーナーを多層設置したり、採水層いっぱいに設置している井戸をよく見かけますがストレーナーを多層設置すると、ある一層の水質が悪かったり、水質の変化があった場合、他の採水層まで影響を及ぼします。また、採水層間でも砂の含有量が均一でない場合に採水層いっぱいに設置すると砂が出やすい井戸になってしまう場合があります。
弊社は水質の安定と砂の排出する要因を極力抑える施工を行います。

ケーシング終了後、採水層の孔壁崩壊と砂の流入を防ぐための遮水位置まで砂利を充填します。
砂利上部からは粘土と泥土で地上や上層部からの水の影響を受けないように
遮水します。
比較的浅い帯水層には大腸菌や硝酸性窒素等の悪質成分が多く検出されることが多いため、正確な遮水位置と作業が重要になります。

豊川上流の川砂利で充填仕上げします。上質な粘土と泥水で確実に遮水します。
  1. ベーリングを行い底部やストレーナー周囲の泥壁や沈泥物を取り管内をきれいにします。
  2. 仮設水中ポンプで最終的な仕上げを行い、清水にします。
  3. 連続揚水試験・段階揚水試験・水位回復試験を行い水質検査を行います。(家庭用は簡易試験)
     
    井戸の正確な性能を知ることは地盤沈下や水質悪化を防止するためにとても大切なことです。

揚水試験の結果と予定使用水量から最終的に設置するポンプを正式に決定します。全体のコストを長期で考えると稼働率にもよりますが、導入時のイニシャルコストよりポンプを稼働させるエネルギーコストの方が多く掛かります。ですから、効率の良いポンプの選定が必要になります。

一般的に、井戸の上部は上の真ん中の写真のように地上に少し出た状態で仕上げますが、駐車場や通路など構造物があると困る場合は右の写真ように地中に収めることもできます。
大型(写真)~小型、手掘り井戸でも埋設できます。

ポンプ設置後、作動確認をして工事完了となります。
ブラッシング
ケーシング管の内径に相当するブラシでストレーナー(取水部)のスケールや錆などの除去を行い目詰まりを解消させます。

スワピング
ケーシング管内径に近いスワプ玉でピストン作用させることで地下水を引張りストレーナーの目詰まりを解消させます。

エアーリフト
圧縮空気を井戸内に送りエアーが地上に上がる際の吸引作用で沈殿物を吸い上げます

その他
ダブルケーシング
破損したケーシング管内にひと回り小さい径のケーシング管を新たに設置することで井戸を再生させます。